「日本語パートナーズ」というプログラムをご存知ですか? 「日本語パートナーズ」は、東南アジアにおいて、現地の日本語教育を支援するという日本政府が運営するプログラムです。現地の学校の日本語の先生によりそって、学生たちに日本語を教えたり、日本文化を広めていくことがミッション。
今回、「日本語パートナーズ」でインドネシアの東ジャワ州ラモンガン(Lamongan)で活躍する大学生、古井 愛さんとランチをする機会がありました。どんな活躍をしているんだろう? と興味のある人もいるかと思います。簡単にご紹介してみたいと思います。
目次
「日本語パートナーズ」プログラムとは?
この「日本語パートナーズ」。2014年からスタートした日本政府によるプログラムで「現地の日本語の先生をサポートしながら,“生きた日本語”を教えられる人材を派遣する」というのが趣旨。
2018年度の派遣状況を見ると、2018年10月1日現在で、東南アジアの4ヶ国に99人が派遣されています。派遣先はインドネシアの割合が多く、それというのもインドネシア日本語学習者の数が世界第2位という事情に加え、日本好きが多いエリアであること。
それにともない、日本語教師の数も質も十分ではないという状況が影響しているのではないかと私は見ています。
今回ラモンガンに派遣された古井さんは「日本語パートナーズ 第9期」のメンバーです。派遣期間は2019年3月まで。長いようで、あっという間に過ぎ去っていく・・・本当に充実した期間になるのだろうなと想像します。
東ジャワ州ラモンガンでの生活を謳歌する毎日
東ジャワ州ラモンガンはこちら。インドネシア第2の都市スラバヤから西へ向かって40キロほど行った場所にあります。人口の規模は120万人くらい。
古井さんにお話をうかがうと、9月に赴任されてからのインドネシア生活は4ヶ月目に突入。ジャカルタのような大都市ではなく、ある意味では「田舎町」ですが、そんな環境にあってもインドネシアでの暮らしは肌にあっている様子。
ラモンガンの子どもたちに日本語や日本文化を教えることが楽しくて仕方がないという雰囲気で、日本語ボランティアとしての生活を謳歌されているようでした。「やり甲斐がある」ということは、それだけでも人を輝かせるものだなと。
ちなみにこのラモンガン。インドネシア料理の定番に「ソトアヤム」という鶏肉のスープかけごはんがありますが、「ラモンガン風ソトアヤム」というメニューがあって、インドネシアではラモンガン以外のエリアでも食べることができます。濃厚な味わいのある人気商品なんですよ。
インドネシア語では「Soto Ayam Lamongan」といいますが、これは超絶にオススメ。インドネシアに来たら、ぜひお試しください。いつかラモンガンにも行ってみたい! スラバヤとマランにある「ソトアヤム・ラモンガン」の名店はこちら。
日本語を教えることの難しさと楽しさ
毎日の授業にのぞむにあたっては、どんなコンテンツを提供すべきか。どんな内容を伝えれば、生徒たちに喜んでもらえるか、授業に出て楽しかった、役に立ったと思ってもらえるか・・・そうした諸準備は考えれば考えるほど頭を悩ませるところもあるでしょう。
でも、それすらも古井さんには楽しい様子。単に楽しませるだけでなく、彼らの人生にも大きな影響を与えるかもしれない・・・という点において、実にやり甲斐のある環境なのだろうなと感じることができました。
「こうして日本語を楽しんでもらい、日本語に習熟してもらうことが、彼らの将来を輝かせることにつながるかもしれない。本当に彼らのためになってあげたい」
古井さんはそう言います。
日本語教育の世界は楽しい!!
私自身、日本語教師の資格をもち、スラバヤで日本語学校の運営に携わっていることもあって、「日本語パートナーズ」の皆さんとは以前からお会いするようにしています。
やはり日本語教育って素晴らしい可能性があって、みんながワクワクする環境だなと再認識。私自身もスラバヤの現地校と提携し、短期間での「日本語ボランティアプログラム」を提供していますが、もっともっと頑張って広めていかなくてはと改めて。
インドネシアの若者には日本の文化やアニメに関心のある人も多く、もっと日本に近づきたいと感じる人が多いことも事実。そんな人たちに日本語や日本文化を伝えることができるというのは、将来に向かって実に大きな可能性を秘めた仕事です。
古井さんは、生活環境も、食事の環境も本人にはピッタリあっているようで、それこそ「インドネシアLove!!」という雰囲気すら。そんな先生だからこそ、生徒たちにとっても大いに親近感をもって交流できているんだろうな・・・と想像した次第です。
「やり甲斐」は、人を大いに動かす
海外に行って、ボランティア活動をするということはやり甲斐もある一方で、大変なことも多いはず。今回古井さんとお話をしていて印象的だったのは、本当にやりがいを感じて毎日を過ごしているということ。
一つひとつの課題に真摯に向き合いながら、生徒だけでなく生成や保護者の皆さんへの影響も含めて一生懸命に考えながら、彼らのために「よかれ」と思って工夫をしまくる。その絶えざる創意工夫の裏側にある「愛情」が非常によく伝わってきたことが印象的でした。
残りの滞在期間は3〜4ヶ月。最後の最後まで精一杯にかけぬけてほしいなと、応援したくなる気持ちになりました。「日本語パートナーズ」に関心のある方は、ぜひ気軽に調べてみてほしいなと。
短期の日本語ボランティアプログラムも
また日本政府が運営する「日本語パートナーズ」には「9ヶ月」という期間の長さがありますが、私どもは2週間からの日本語ボランティアプログラムを提供しています。
関心のある方は、ぜひご連絡ください。詳細については追ってまたブログにまとめていきたいと思います。
というわけで、今回は「日本語パートナーズ」としてインドネシアの東ジャワ州ラモンガンで活躍する古井さんの活躍について、ご紹介してみました。何らかの参考になれば幸いです。
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【 時の運と人の縁を極める日々の記録 】 渡邉 裕晃
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