「人生で最も後悔していることは何ですか?」
80歳以上の高齢者を対象にアメリカで実施されたアンケート。回答の第1位は「チャレンジしなかったこと」だそうです。皆さんは、これをどう受け止めますか?
「やらなければいけないこと」をやらなかった後悔よりも、「やりたかったこと」をやらなかった後悔の方が何倍も大きいと。
「できない気がする」と簡単に諦めてしまい、結局チャレンジしないで人生を終えてしまう。80代の高齢者の多くが、それを悔いている・・・というアンケート結果です。
今回のブログ記事では、この課題に果敢に挑戦した、ある人物の格闘の物語を紹介します。今からアクションすれば、誰でも「後悔」をぶち破ることは可能です。
目次
- 1 人生で後悔しない!「ターリー屋」吉川浩伸社長の挑戦
- 2 「人生で後悔していること」とは?
- 3 後悔しないため音楽の道を再開、ボイストレーニングからの挑戦
- 4 音楽業界のトップが目の前に。後悔しないためのダメ元のアクションとは?
- 5 後悔しない!その「必死さ」が人の心を突き動かした
- 6 突きつけられた難題。後悔しないためのチャレンジとは?
- 7 力強い情熱は奇跡を起こす!レコーディングにも協力者が
- 8 レコーディングスタジオをもつ人物は、なんと「あの人」だった
- 9 情熱は相手に届く!さらなる奇跡が
- 10 人生で後悔しないためにはチャレンジを!
- 11 後悔しない人生を!まだまだ挑戦は続く
- 12 【参考】チャレンジする!に関連したブログ記事
- 13 【参考】「カレー屋のおやじ」の歌詞
人生で後悔しない!「ターリー屋」吉川浩伸社長の挑戦
人生で後悔しないためには、どうすべきなのか。
今回紹介するのは、そのテーマに対して果敢にチャレンジした人物。インド料理店「インド定食 ターリー屋」を経営される、吉川浩伸社長(59歳)です。
28歳で起業され、いくつかの事業を経たのち、現在は約30ものカレー屋チェーンを展開されています。昔から尊敬する経営者の一人で、すでに十年来のおつきあいになります。
このアンケート結果を見て、吉川社長は考え込んでしまったそうです。
「将来、自分が80歳になった時、もし同じ質問をされたら何と答えるだろう?」と。
「人生で後悔していること」とは?
「チャレンジしなかったこと。自分にとって、それは何だろう?」
「夢を追わなかったこと。自分にとって、それは何だろう?」
「自分が今のまま80歳になって同じ質問をされたとしたら、自分は何を後悔しているんだろう?」
いろいろ考えていくと、1つだけ思い当たる点が。それは「音楽の道を、努力もしないで諦めたこと」。
多くの人は、「でもなぁ・・・」と言って、また諦めるかもしれません。あるいは漠然と「また楽器でも習うかなぁ」と。
しかし吉川社長は違っていました。
「今のうちに、やらなくては後悔して死ぬことになる! 今のうちにやっておかなくては!」と。
後悔しないため音楽の道を再開、ボイストレーニングからの挑戦
一念発起してボイストレーニングの学校を探します。
「やるからにはプロのレベルで徹底的に」と、あえて「プロ歌手養成コース」を選択。
多忙な経営業のかたわら、マンツーマンレッスンを受けること1年。20代の頃に自身で作詞・作曲した歌を猛練習。ギターの演奏も本人で。
次第に先生は「ギターは私が弾きますから、吉川さんは歌の練習に集中してください」と。吉川社長の情熱は、先生の気持ちを突き動かします。その頃になると、先生はもう楽譜なしで簡単に演奏できる状態になっていました。
マンツーマンレッスンでの猛特訓の結果、ついには20代の頃より広い音域で歌えるまでの状態に。そして収録してCDへ。
音楽業界のトップが目の前に。後悔しないためのダメ元のアクションとは?
ある日のことです。
たまたまカレー店に音楽業界トップの方がお客様として来店されます。なぜわかったかというと、領収書を発行する際に名刺を受け取ったのがきっかけだそうです。
社名と肩書を見て「えっ、あの会社じゃないか!」と。急いでグーグルで調べます。「あった! やはりあの音楽大手だ! あんなに有名な会社の、こんなに偉い方が、いま目の前にいるなんて!」
吉川社長はダメ元で「いまCDがあります。ぜひ今、この場で聞いてもらえませんか?」と懇願します。
後悔しない!その「必死さ」が人の心を突き動かした
この時の気持ちを聞いてみたところ、吉川社長は次のようにおっしゃいました。
でも、こんなチャンス。滅多に無いじゃないですか。だから、今この場で聞いてもらわなくては!と。もう必死でしたよ・・・」と。
吉川社長は「この場で聞いてもらえませんか?」と懇願。
最初は「えっ?」と、唖然とした反応だったそうですが、吉川社長の必死の熱意が伝わったのか、「わかりました。ひとまずは持ち帰りますね」と。
その後、しばらく反応がなく「やはりダメだったか・・・」と思った矢先のことです。突然、連絡があり「聞かせてもらいましたよ。ぜひ事務所に来て下さい」と。
突きつけられた難題。後悔しないためのチャレンジとは?
会社に訪問すると「聞かせてもらいましたよー」と。たくさんのアドバイスをいただくことができたそうです。そして宿題が与えられます。
「あなたは、こういう歌を歌うべきだ。あなたならできる。やりたかったら、ぜひチャレンジしてみなさい」と。
それは吉川社長にとっては簡単ではない課題だったそうです。何度も諦めそうになりながら、「でも、やるしかない!」と必死になって取り組みます。
その結果として生まれたのが、新曲「カレー屋のおやじ」です。作詞・作曲もご自身で。
■Youtube「カレー屋のおやじ」
力強い情熱は奇跡を起こす!レコーディングにも協力者が
ちなみに「びっくり話」は、もう一つあります。チャレンジすることにかけては徹底している吉川社長。強い情熱で取り組んでいたところ、レコーディングにおいても奇跡が起きました。
「やるからには自己流で録音するのではなく、ちゃんとスタジオで専門の人にレコーディングしてもらおう!」
しかし、どこにお願いすればよいのかわかりません。吉川社長は考えます。
「そういえば、レコーディングスタジオを運営されているお客様がいたよな・・・」と。
偶然にも数日後、その方が再び来店されます。思い切って、語りかけます。
「あのぉ・・・、レコーディングのスタジオをおもちでしたね。実は歌を作ったんですけど、ぜひ私の歌を録音させてもらえませんかね?」と。ダメ元で、ほんの軽い気持ちでお願いしたそうです。
最初は渋っていたようですが、吉川社長の「なんとかお願いします!」という熱意が伝わり、ついに「いいでしょう、やりましょう」とOKに。
レコーディングスタジオをもつ人物は、なんと「あの人」だった
「レコーディングの日が決まりました!」
吉川社長はボイストレーニングの先生に報告しました。
先生は「スタジオでやるんですか! さすが本格的ですねぇ。で、どこのスタジオで録音するんですか?」と。「うちのお客様がスタジオをおもちで・・・」と吉川社長。
しかしこの人物。なんと音楽業界の有名人でした。先生は呆然として、「ええっ、なんでそんなプロが引き受けてくれたんですか! ありえません! プロの歌手でも断られたりするんですよ!」と。
吉川社長が軽い気持ちでお願いしたお客様。それは日本でも多忙な活躍で知られる人物、レコーディングとミキシングのエンジニア、NK SOUND TOKYOのニラジ・カジャンチ(Neeraj Khajanchi)氏だったのです。
ニラジさんが過去に担当した楽曲を調べてみると・・・。
などなど・・・。
「えっ、私は、そんなすごい方にお願いしちゃっていたんですか!」と驚く吉川社長。
情熱は相手に届く!さらなる奇跡が
レコーディング当日のこと。
取り組んでいるうち、ニラジさんも次第にノリ気になって、「吉川さん、もうひとつ、インドバージョンも作ってみませんか?」と。
しかも「実は、もうインドの知り合いのプロに作ってもらっちゃいました」と・・・。熱い情熱が人を引き寄せ、諦めない姿勢が奇跡を引き寄せます。
吉川社長は語ってくれました。
もう、その一心で突き進んでいたら、いつのまにかこのCDが出来上がっていました。たくさんのご縁がありました。信じられない出会いがたくさんありました。たくさんのご協力を得ることができました。
後悔したくない。そう思って、徹底的にやり尽くしました。ホント、やってよかったです。
人生で後悔しないためにはチャレンジを!
「やるからにはプロのレベルで徹底的に」
「人生で絶対に後悔したくない!」
その強い想いが、このCDにたどりついています。「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」こそが人生の原動力。
冒頭で紹介したとおり、「人生で最も後悔していることは何ですか?」と聞かれた時「チャレンジしなかったこと」と答える高齢者の方は非常に多いといいます。
今からでも十分に間に合います。何歳であっても、「今」こそが、残り人生の中で最も若い日です。
後悔しない人生を!まだまだ挑戦は続く
吉川社長は、こうおっしゃってます。
今回のCDで終わりではありません。
このようなチャレンジは、
若い人には、スポットが当たるのですが、
色々やってみて、この手の挑戦に「おやじ枠」は無いことも
はっきりと解りました。
それでも、声が出る限り頑張ります。
応援宜しくお願い致します。
さて、あなたは今から何に着手しますか?
ちなみに吉川社長は今でもチャレンジを続けられ、その後テレビで紹介されるまでになっています。
【参考】チャレンジする!に関連したブログ記事
このテーマに関連するブログ記事です。こちらも、ぜひどうぞ。
【参考】「カレー屋のおやじ」の歌詞
小さい頃から カレーが好きで
ふと気が付いたら カレー屋のおやじ
何をやっても うまく行かなくて
酒も飲めなくて 天を仰いだ
人生は雲のように ちぎれては重なり合って
雪を降らせて 嵐を呼んで
そして 晴れ渡る
スパイスにまみれて 汗にまみれて
人にまみれて 生きて行く
声が大きくて 話が長い
そんなカレー屋の おやじです
色んな仕事に 鍛えられて
やっと出会えた この道を
人に任せずに 体を張って
毎日みんなと働いて
人生は川のように 淀んだりせせらいだり
滝に落とされ ゆったり流れて
そして 大海原へ
運に恵まれて 人に恵まれて
強い体に 恵まれて
こんな私を 育ててくれた
ママに感謝して 生きて行く
スパイスにまみれて 汗にまみれて
人にまみれて 生きて行く
小さい頃から カレーが好きで
ふと気が付いたら カレー屋のおやじ
カレー屋のおやじ