フレンチの名店「アピシウス」の魅力|本物を知る大人のテーマパーク【有楽町】

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1983年に誕生したフレンチの名店「アピシウス」。フレンチに興味がある人はもちろん、フレンチに興味がなくても「ホンモノを体験したい!」という人なら、ぜひおすすめしたいお店です。

有楽町にあるお店ですが、初めて訪問した時からすっかりファンになってしまいました。料理の味やワインはもちろん、このアピシウスならではの独特の雰囲気は、もう何とも形容詞しがたい幸せをもたらしてくれます。

ディナーだけでなくランチでも楽しめます。ぜひ訪問してみて下さい。今回は、そんなアピシウスの魅力をお伝えします。




アピシウスを教えてくれたのは外食産業の有名社長だった

まず「私がなぜアピシウスを知ったのか」というきっかけからお話しします。

「渡邉さんね、この店に行って下さい。繰り返し行くとね、ホンモノとは何かということが学べるから。僕は20代の頃から、今でも行っていますよ」

これは、テレビ番組でもおなじみ、独特のセンスを活かし、「万豚記」や「紅虎餃子房」を始めとする多種多様な業態のレストランを展開されている、際コーポレーションの中島武社長から言われた言葉です。

「これは」と思ったアドバイスについては、できるだけ大急ぎで実行して報告するというのが、私のこだわり。(この手法は意外と効果があるので、おすすめです)中島社長からは、そのお店のメートル・デトル(maitre d’hotel:給仕長のこと)を紹介までしていただいたということもあり、ぜひいつか行ってみようと思っていました。

それが今回紹介する、フレンチレストラン「アピシウス」(APICIUS)。小山薫堂さんも、20代の頃から通いつめている一流のフレンチ店で、いわゆる「グラン・メゾン」。実は、私の知らないお店だったのですが、「中島武社長が言うのだから」と、時間を見つけて、ランチで行ってみました。

フレンチの名店「アピシウス」の場所は?

フレンチの名店「アピシウス」は、有楽町・日比谷エリアにあります。

住所:東京都千代田区有楽町1-9-4
電話:03-3214-1361
営業時間:11:30〜15:00、17:30〜23:30
定休日:日曜日
URL:http://www.apicius.co.jp 

アピシウスの入口はわかりにくい!

アピシウス 入口へ向かう長い階段
【写真:入口へ向かう長い階段】

お店に行ってみると、アピシウスはビルの地下にありました。わかりにくい場所です・・・。しかし、ファンでないと気づきにくい場所にあるというのは、名店ならではの雰囲気がありますね。

階段を下りていきます。そして入口へ。

なぜか、急に扉が開きます。私が降りてくるのを知っていたかのように、入口の店員さんがひとこと。

「渡邉さんですよね?」
「はい・・・」
「どうぞ、お待ちしておりました」

このやりとりだけで、「うわっ、ホンモノだ・・・」と思ってしまいました。

フレンチの名店アピシウス、店内の様子は?

入ってすぐ左には、食前、食後のバースペースが。とても趣のある空間で、身がひきしまります。通路を歩くと右には、シャガールの絵が、ロダンの彫刻が・・・
 
フレンチの名店アピシウス シャガールの絵 ロダンの彫刻
【写真:シャガールの絵とロダンの彫刻】
 
美術の素人である私でもわかる名前。「なんじゃ、この店は!」と、ただただ驚くばかり。

緊張しきっているなかで、以前知り合った、メートル・デトルが登場。温和な笑顔で二言、三言・・・。それだけでなぜか緊張感はささっと解けてしまい、あっという間に、make myself at home です。
 
 
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テーブルに案内されて着席。
 
フレンチの名店アピシウス お店の光景。独特な落ち着き空間
【写真:お店の光景。独特な落ち着き空間】
 
メニューを待っていると、店員さんがやってきて、ひとこと。

「ご無沙汰しておりました」
「えっ?」
「お久しぶりですよね?」
???

店員さんのお顔を拝見して、びっくり。

「ああっっ! どうしてこちらに?」
なんと、3年前に、お別れした方でした。

あるレストランで、とても素晴らしい接客をされていた思い出の方。急に他店に移られるとのことだったのですが、どちらに行かれるか、知らされずにいたのです。
 
 
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日本はすさまじいほどの飽食社会で、飲食店の数は、それこそおびただしいくらいです。再会できるとは思っていなかっただけに、びっくりしました。しかも私を覚えていてくれたとは・・・。

ホンモノって、こういうことなんですね。素直にびっくり、かつ、猛烈に感心させられました。そして、いただいたお料理も、一品一品に驚きを感じさせるものばかりでした。
 
 
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食事がひと段落した頃、また店員さんがやってきました。デザートタイムです。

「再びお会いできるとは・・・。再度のお近づきの印に、このワイン、プレゼントさせていただきます」

それは、どうみても赤ワインなのに、味はすっかり貴腐ワインという、びっくりな一品でした。
 
フレンチの名店アピシウス 飲んでびっくりなワイン
【写真:飲んでびっくりなワイン】
 
まさにワインとデザートワインの中間的存在。

ワインとして飲んで料理を思い出し、デザートワインとして飲んで食後を確かめる、そんな至福の時間。

「実はね、オーストリアのとても珍しいワインがあるんです。これ、ぴったりのはずなので、バーカウンターの奥にしまってあるので、もってきますね」と、わざわざ出してもってきてくれたものでした。

ありえない展開に脱帽。サービスとは? ホンモノとは? そんなことを、とっても深く広く考えさせられた一日でした。
 
 
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中島社長に感謝です。 あぁ、どうすれば、これ以上のお返しができるのだろう? すみません、今の私には思いつきません・・・。縁って、本当にすごいなぁと思いました。そして、実にありがたいことだなぁと、感じ入りました。

わずか数千円で、こんなに楽しめた、こだわりとおこもりとが同居する、ホンモノアドベンチャー。
(遊園地に1万円使うより、はるかに楽しい!)

あまりにも楽しすぎる濃密な3時間。

五感を刺激されつつも、第六感にまで光が当たり、人のやさしさとぬくもり、歴史と伝統にふれあえる、まさに大人のテーマパークです。

世界は本当に広い。まだまだ日々努力しなくてはいけないなと、改めて痛感させられた次第です。
 
 
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そんなわけで・・・、「これは」と思ったアドバイスについては、できるだけ大急ぎで実行して報告するという手法、本当におすすめです。

(実行する人がきわめて少ないので、逆に目立つようです)

■追伸:
あまりにもおいしかったので、あえて食べ物の写真は紹介していません。ぜひ直接、おためしください!

アピシウスのドレスコードも楽しもう!

ビジネススーツ

なおアピシウスにはドレスコードがあります。「えっ、堅苦しい・・」と思いますか? でも実際に店内に入ると、「ドレスコードがあるからこそのアピシウスなんだな」ということが感じられるはずです。

男性の場合は、ジャケットの着用が必要です。また男女共通で、ジーンズやスニーカー、Tシャツ、短パン、タンクトップ、サンダル等の軽装の場合は入店できません。お気をつけ下さい。

繰り返しになりますが、一度アピシウスの雰囲気を体験してしまうと、次にアピシウスを訪問する時の服装選びが楽しくなるはずです!

なお、これだけの「こだわり空間」であるアピシウスですが、その創業者は誰だろう?と気になりますよね。石原慎太郎さんの「オンリー・イエスタディ」に登場します。参考までに。

『オンリー・イエスタディ』レビュー|石原慎太郎と強く激しく生きた男たちの物語
『オンリー・イエスタディ』 (石原 慎太郎 著、幻冬舎(2008年1月25日発行)  → アマゾンで購入する!   ■簡単な内...

【参考】銀座グルメならオススメのお店!!

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