この3年間で、500人を超える大学生の皆さんと交流してきました。寝食を共にしながら「将来の夢」や「人生の課題」を聞いてみると、不思議と共通して挙がるのが「自信がない」「自分を変えたい」「成長したい」という3点です。びっくりするくらいに共通する声です。
一方で、世の中には「着実に目標をクリアして、どんどん夢を実現させている」という人たちが存在するのも事実です。「いったい何が違うんだろう?」と改めて考えてみました。できることなら、そんな仲間になりたくないですか?
そこで今回は、20代の人たちに向けて、成長を加速させるためのポイントを5つに整理してみました。
この記事を読んで「自信がない」「自分を変えたい」「成長したい」という20代の皆さんが、ちょっとでも一歩前に踏み出すためのヒントや突破口を見つけてくれたらと願っています。
目次
- 1 圧倒的に成長する人は何が違うのか
- 2 20代が圧倒的成長をスタートさせるための5つのコツ
- 3 圧倒的成長のルール(1) 夢しか実現しない!(目標や夢を人に伝えよう)
- 4 圧倒的成長のルール(2) ノータイムポチリ!(悩まずに簡単なことから着手しよう)
- 5 圧倒的成長のルール(3) 現場のチカラ!(夢の達成者に会いまくろう)
- 6 圧倒的成長のルール(4) まずは1ヶ月本気でやってみる!(継続の力は数学で証明済み)
- 7 圧倒的成長のルール(5) 朝のチカラを味方に付ける!(早起きにチャレンジしよう)
- 8 【まとめ】圧倒的成長のために圧倒的努力を楽しもう!
- 9 【参考】圧倒的に成長したい20代の皆さんへのブログ記事
圧倒的に成長する人は何が違うのか
まずは簡単に自己紹介をさせて下さい。「なんでお前は、20代のための成長加速のルールなんかを語るわけ?」という背景をお伝えします。
圧倒的成長を志向するベンチャー環境で生きてきた
私は大学院生時代に、ベンチャービジネスの世界に身を投じました。常に前向きなスタンスをもち、夜遅くまで真剣かつ楽しく格闘する仲間に囲まれることができました。ホントに刺激に満ちあふれた環境でした。
24歳の時に起業をして、たくさんのベンチャー経営者に囲まれて生活してきました。「目標を達成する人たち」や「夢を実現する人たち」に囲まれて生きてきたと言っても良いでしょう。株式公開を果たした経営者仲間もたくさんいます。
彼らの「ぶっとんだ本気度」は半端ないもので、「この、ぶっとんだ本気度こそが、圧倒的成長を生み出すのか!」と感動した場面もたくさんありました。その一端について経営誌に書かせてもらったこともあります。
ビジネスと人生を本気で考える500人の大学生と交流してきた
2016年からは、大学生向けビジネスインターン「武者修行プログラム」で「ビジネス・ファシリテーター」をつとめています。ベトナムのホイアンで、ビジネスと人生を本気で考えるという2週間プログラムです。アジア新興国向けのビジネスインターンとしては日本一の規模を誇ります。
今までに担当させてもらった大学生の数は、合計約500人です。冒頭に書いた通り、みんなに人生の課題を聞いてみると、共通してあがってくるキーワードが「自信」「成長」「変わりたい」の3つです。
「自信がない」「前に踏み出せない」と、人生に後ろ向きな悩みが非常に多いです。「日本の学校教育は、いったいどうなっているんだろう?」というのが私の正直な感想です。
なぜなら20代であってこそ、大いに飛躍すべき時期だからです。本来なら、大いなる可能性に満ちあふれているのが20代です。後ろ向きになったり、ああだこうだと逡巡してアクションを止めるような時期ではありません。
「チャンスにあふれた環境なのに、なぜチャレンジを躊躇してしまうんだろう?」と思います。もっともっとチャレンジしよう!と奨励するのが先生たちの役割のはずです。どうして、こんな状況になっているのか、本当に不思議でなりません。
20代が圧倒的成長をスタートさせるための5つのコツ
そこで今回は、これらの経験をふまえて私なりに考えてみました。ベンチャー時代に交流した「成長者」に共通する特徴で、かつ、20代の皆さんにも簡単にできるコツや習慣は何だろうかと。
言い換えれば「圧倒的に成長する人は何が違うのか」ということです。たくさんの点が思い出されますが、今回は5つの点を紹介したいと思います。もし「これはできそうかも」というものがあれば、ぜひ試してみて下さい。
ちなみに、難しいものは一つもありません。これを実践していた仲間たちは、苦しみながら取り組んだのではなく、やりたくて仕方がなくて、楽しんで取り組んでいました。
- 夢しか実現しない!(目標や夢を人に伝えよう)
- ノータイムポチリ!(悩まずに簡単なことから着手しよう)
- 現場のチカラ!(夢の達成者に会いまくろう)
- まずは1ヶ月本気でやってみる!(継続の力は数学で証明済み)
- 朝のチカラを味方に付ける!(早起きにチャレンジしよう)
圧倒的成長のルール(1) 夢しか実現しない!(目標や夢を人に伝えよう)
圧倒的成長をスタートさせ、成長を加速させるための1つ目の点は「夢しか実現しない!(目標や夢を人に伝えよう」ということです。
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。だから多くの人は、やらないのです。「あぁ、よく聞く、あれね・・・」って。でも、騙されたと思って、ぜひやってみて下さい。目標や夢を伝えましょう。
具体化できなくても、まずは伝えてみよう
漠然としたものでも構いません。明確にできている人は少ないはずです。具体化することは大切ですが、具体化できなくても、まずは「こんなことをやりたいな」とか「こんな人間になりたいんだ」と伝えてみましょう。
・メモに書く
・手帳に書く
・チラシの裏に書く
・友達にしゃべってみる
・家族にしゃべってみる
・ソーシャルメディアで書いてみる
・部屋の壁に貼ってみる
・スマホの待ち受け画面に設定してみる
その他、やり方は任せます。大事なことは「夢を書いてみること」です。
もし、人に言うことに抵抗があるなら、せめて自分には明確に伝えて下さい。他人に伝える必要はありませんが、「自分に伝え続ける」ということだけは、ぜひやってみて下さい。
自分に伝えることのできない夢は、まず実現しません。まずは徹底的に自分に伝えましょう。
まずは自分に伝え、さらに加速したいなら仲間にも
まずは自分に伝えてみることです。そして、それをさらに強化したいなら、人に伝えましょう。
自分に伝え続けていくと、意識が変わり、行動が変わります。
人に伝え続けていくと、ある時、意外な支援者がやってきます。
自分の夢や目標は、強く意識してみて下さい。伝えることで、忘れなくなります。夢は、明確に思い描くことで実現に近づきます。
そうです。夢しか実現しないのです。「薄っぺらい自己啓発だなぁ」と思いますか? もしそう思うなら、このページを閉じましょう。少なくとも私の周りの成功者たちは、これを愚直に実践していました。
圧倒的成長のルール(2) ノータイムポチリ!(悩まずに簡単なことから着手しよう)
圧倒的成長をスタートさせ、成長を加速させるための2つ目の点は「ノータイムポチリ!(悩まずに簡単なことから着手しよう)」ということです。
「ノータイムポチリ」という言葉は、インフィニティ・ベンチャーズを経営する小野裕史さんが創ったものです。私はこの言葉が大好きです。「わかりやすい」だけでなく、実際に私の周りの成功者たちも、こうした行動スタイルを歩んでいたからです。
「ノータイムポチリ」とは?
例えばマラソン大会に出るという目標がある人で、「大会に出ようかな・・・やめておこうかな・・・練習を積んで、もうちょっと先にしようかな・・・」と悩んだとします。迷ったとします。
そうしたら、まずはそのマラソン大会のウェブサイトにアクセスしてみましょう。申込画面を開いてみましょう。はい、その場で申し込んで下さい。ノータイムでクリックです。
これを「ノータイムポチリ」と言います。走ったり鍛えたりするには労力がかかります。しかし「申し込む」という作業には労力はかかりません。「やるか、やらないか」という世界です。
ベンチャー時代の経営者たちを振り返ってみると、「みんな、ホントすぐにやってたなぁ」と痛感します。多くの人が「入念に準備してから応募する」のに対し、彼らを見ていると「応募してから準備する」という無謀な人が多くいました。
「クリックして申し込む」という作業は誰でもできる!
少しでも自分の心の針が動いたら、その瞬間に、ノータイムでポチッと具体的なアクションをする。それがノータイムポチリです。
たとえば、運動をしない社長が「実はトレイルランニングの大会に申し込んだんだよ」と。
「えっ、いつも運動していないですよね?」と問いかけると、「いや、申し込んじゃったからさ。どうやったら間に合うかは、今から考えるんだよ」という返答が来たりと(笑)
「大会に出ようかな・・・やめておこうかな・・・練習を積んで、もうちょっと先にしようかな・・・」と悩むのは、申し込んだ後でも充分に間に合います。「ウェブ上から申し込む」という作業は誰でもできます。
「いつかインドネシアに行きたいなぁ」という人は、今すぐウェブサイトをチェック。インドネシア往復チケットを申し込んで下さい。旅の詳細プランを考えるのは、チケットを申し込んだ後でも充分に間に合います。悩んだら「ノータイムポチリ」です。
TED映像「私の人生を変えた2つのライフハッキング」
小野裕史さんの「ノータイムポチリ」については、TEDの映像も参考になります。ぜひチェックしてみて下さい。
このスタンスは、もし圧倒的成長をしたいなら大いにおすすめです。特に20代なら、どんどん「ノータイムポチリ」を実行すべきです!
圧倒的成長のルール(3) 現場のチカラ!(夢の達成者に会いまくろう)
圧倒的成長をスタートさせ、成長を加速させるための3つ目の点は「現場のチカラ!(夢の達成者に会いまくろう)」ということです。
自分が目指す目標を、すでに達成している人と交流する
もし達成したい目標や夢があるなら、すでにそれを達成している人や、達成したばかりの人を見つけてみましょう。自分が思い描く目標や夢。それをすでに実現した人は世の中にはたくさんいます。そういう人を見つけて、できるだけたくさん会いまくってみましょう。
もちろん「迷惑にならない範囲で」です。たくさん話を聞いてみて下さい。それだけでも、どんどん目標が現実に近づいていきます。なぜなら、より具体化できて、現実味が増すからです。
「金融系の会社に就職しようと考えているんだけど、業界のことがよくわからなくて・・・」という人は、まずは金融系で働く友人や知人をつかまえて、ひたすら一緒にご飯を食べて下さい。そして酒を飲んで下さい(もしお酒が好きならば)。
それだけでも、一気にその業界のことがわかるようになるはずです。アタマで理解するのではなく「肌感覚」でわかってくるはずです。難しい努力をしなくても、自然と映像のレベルで「なるほど」と見えてくるものがあるはずです。
人は仲間に影響される!成功者に囲まれよう
夢の達成者は、スケールの大きな人が多いです。「えっ、そんなやり方でも、ありなんですか?」と聞くと、「だって、できちゃったんだから、いいんじゃない?」って。
特に、偉大な会社をつくりあげた創業経営者に聞くと、「まじか!」という話が多いです。そうした「ありえないことを、どんどんやってのける」という人に囲まれることは、本当に大事なことです。
あなたが「すげぇ!」と思っても、達成者には簡単なことです。いや、簡単なことではなかったかもしれませんが、その人は実際にやりのけたわけです。どうすればできるのか、その人に聞いてみたくないですか?
はい。そうすると、それまでは「すげぇ!人間業じゃない!」と思っているだけで何もアクションしなかった自分なのに、その人に会うだけで、「実際に、どうやったらできるようになるんですか?」と、具体的に調査し始める自分が立ち現れてくるのです。
会うことで、夢はより具体化できる
起業したい人は、ぜひ創業経営者に会いまくって下さい。起業家のセミナーにたくさん参加して下さい。気に入った経営者がいれば、ぜひ片っ端からバイトをさせてもらって下さい。
世界一周したい人は、世界一周をやった人たちに会いまくって下さい。世界一周セミナーに出まくって下さい。人に会う。それに関連する場所に行く・・・。それだけでどんどん目標は現実に近づきます。これを「現場のチカラ」といいます。
私の場合は「世界一周クルーズに行ってみたい」という夢があったので、20代にして、身の程をわきまえずに「世界一周クルーズ説明会」に行きました。より具体化され、大いに刺激を受けました。
まだ世界一周は実現できていませんが、それでも31歳の時に、豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」で、北海道の1週間クルーズに参加することができました。
日本の学校教育では、自己分析とか、なんとかシートとか、難しい話が多いようですが・・・、まずは現場に飛び込んでみましょう。「そんなので良いんですか?」という人もいるでしょうが、騙されたと思って続けてみて下さい。夢の達成者にたくさん会ってみて下さい。
圧倒的成長のルール(4) まずは1ヶ月本気でやってみる!(継続の力は数学で証明済み)
圧倒的成長をスタートさせ、成長を加速させるための4つ目の点は「まずは1ヶ月本気で!(継続の力は数学で証明済み)」ということです。アクションしないことには成長は始まりません。
とにかくやる!そして、やり続ける!
ここまで読んできてわかると思いますが、1つめは「言う(決める)」、2つ目は「始める」、そして3つ目は「達成者から聞く」です。そこまでくれば、継続あるのみです。
- 言う(決める)
- 始める
- 達成者から聞く
- 継続あるのみ!
人は、すぐにあきらめます。どんなに「やるぞ!」と決めても、なかなか続かないものです。しかし・・・、もし圧倒的成長を実現したいなら、「やりつづける」しかありません。
そこで、ぜひ20代の皆さんに伝えたいのは「まずは1ヶ月本気でやってみようよ」というお誘いです。
まずは4日連続でやってみよう!その理由は?
そして、ぜひ次のことを意識してみて下さい。
・毎日やってみる
・3日以上続けてみる
・1週間以上続けてみる
・1ヶ月続けてみる
・2ヶ月続けてみる
まず①ですが、「数日おきにやる」「ヒマな時間ができたらやる」は、自己コントロール能力の高い人しかできません。人は怠ける動物です。意志の力は続きません。そうであればこそ、「毎日のルーチンにして習慣化する」としないかぎりは続きません。
続いて②は「三日坊主」対策です。冗談ではなく、3日続けられないものは継続できません。まずは「三日坊主」を打破してください。そして1週間、1ヶ月とやってみましょう。
圧倒的成長は、継続によってもたらされます。「継続できるチカラ」を養いましょう。継続の力は数式でも証明されています。興味のある人は次の記事をどうぞ!
圧倒的成長のルール(5) 朝のチカラを味方に付ける!(早起きにチャレンジしよう)
圧倒的成長をスタートさせ、成長を加速させるための5つ目の点は「朝のチカラを味方に付ける!(早起きにチャレンジしよう)」ということです。
「早起きは三文の徳」は真実!私が午前3時起きを続ける理由
「早起きは三文の徳」と言われますが、私の経験上も「これは真実です」と、確信を持って言えます。早朝の時間は集中できます。集中できるため、何かに取り組もうと思ったら、あっという間に作業が進みます。
例えば私は午前3時起床で、朝食は午前6時スタートと決めています。早朝の時間帯は、1日の中で最も集中できる時間で(私にとっては)、あっという間に午前6時を迎えます。
「えっ、もう6時?」と思うのですが、振り返ってみると、意外にたくさんのことがこなせていることに気づきます。しかも「なかなか6時にならないなぁ」と感じたことがありません。「なるほど、これがゴールデンタイムなのか!」と、つくづく感じます。
早起きできる人なら、遅く起きる理由は無い!
もし「圧倒的成長をとげたい!」ということであれば、早朝タイムの活用をおすすめします。
もちろん、成功者のすべてが早起きだったわけではありません。「向き・不向き」もあるのだと思います。しかし、もし早起きが無理なくできる体質なのだとしたら、あえて遅い時間に起きなければいけない理由はありません。
早朝のパワーは偉大です。早起きできる人ならば、このチカラは大いに活用すべきです。
朝は偉大!本やテレビでも紹介された!
ちなみに私は朝のパワーを信じていて、というか大いに体感していて、メディアでも取り上げられたことがあります。
たとえば月刊誌「Gainer」(2005年12月号)の「デキるビジネスマンは朝が早い」と題する特集記事や、書籍「早期起業」などです。同書では、早起きを活かして起業を果たした「早朝起業家」として紹介されました。
また興味本位で「朝3時起床」を実験してみた体験記ブログ「「朝3時起きで何でもできる! 」かわからないけど1週間やってみた」は今でも多くのアクセスを集めています。
さらには、かつて「朝5時からビールを飲んで日本の朝を元気にする会」という朝活を運営していたこともあります。冗談ではなく真面目にやっていて、テレビ番組で紹介されたこともありました。
なお「朝4時起きの有名人」をまとめた記事があるので、興味のある人は参考にしてみて下さい。日々の努力を加速させたいなら、ぜひ朝のパワーを味方につけましょう。
【まとめ】圧倒的成長のために圧倒的努力を楽しもう!
「圧倒的な成長をしたい!」という20代の皆さんに向けて、目標達成を加速させるための5つの方法を紹介しました。具体的には次のとおりです。
・ノータイムポチリ!(悩まずに簡単なことから着手しよう)
・現場のチカラ!(夢の達成者に会いまくろう)
・まずは1ヶ月本気でやってみる!(継続の力は数学で証明済み)
・朝のチカラを味方に付ける!(早起きにチャレンジしよう)
もしかしたら「なんだ、そりゃ?」という方法もあるかもしれません。しかし「これなら自分でもチャレンジできそう」と感じられたものもあるのではないでしょうか。
言い換えるなら、
- 言う(決める)
- 始める
- 達成者から聞く
- 継続あるのみ!
- 朝のパワーで成長加速!
ということになります。
もし1つでも「できそう!」と直感できたものがあれば、ぜひ明日から、いや、今日からやってみて下さい。欲を言えば、5つとも全部やってみてほしいです。
・続ける
・やりながら軌道修正する
・途中経過を仲間と語り合う
そんなふうに格闘を続ければ、必ずや「進歩」が起きるはずです。その繰り返しの中で「あなたに向いた成長方法」が生まれます。あとは実践あるのみ!です。
皆さんの健闘を祈ります!
【参考】圧倒的に成長したい20代の皆さんへのブログ記事
こちらの記事も、ぜひどうぞ。